盗作とオリジナルの境界とは?~様々な手法から知る作品への眼差し~

近年、さまざまな世界で話題になっている盗作・パクリと言った問題。他人の著作物を模倣するのは良いことではない…だれもがそういった認識は持っているでしょう。しかし、その一方で境界線が微妙でわかり辛いのも事実です。 - 作者に無断でも責められない「引用」

作者に無断でも責められない「引用」

法でまもられた無断転載「引用」
人の作品をマネる手法のうち、もっとも厳正なものが「引用」です。正確には「マネる」のではなく、既存の作品の一部をそっくりそのまま用いる方法であり、「引用」するための条件は著作権法によって定められています。

ただ、著作権法にのっとっていれば、もともとの作者に合意を得ることなく無断転載することが可能です。法を犯してさえいなければ、たとえ作者が拒否したとしても可能である、というのは引用の大きな特徴と言えるでしょう。

ですが、条件として「出典を明記する」などといったものがあり、なにから引用してあるのか明白なので、盗作と言われることはまずありません。また、理由や目的が、他の手法と比べて多肢に渡るのも引用ならではです。

尊敬する作品として挙げることもあれば、皮肉や批判で用いることもあり、さらには論文で説得力をもたせるためのデータとして使用することもあります。つかうのが創作の場に限らない、というのも他の手法と異なる点です。

しかし、引用は条件がしっかり決まっているため、自由がききません。ですからオリジナルのものを作る際に用いられることは少なく、盗作問題には関わりがありません。あくまで広義的に考えれば「模倣」のひとつ、というだけです。