「パクリ」の疑いを減らすためにはどうすればいいか?
盗作問題についてはいろいろ考えるべきことがあります。もちろん、意図的に人の作品を盗んでいる場合もありますし、単に「パクリだ」と騒いで、人をあおることを楽しんでいる観衆がいるということもあるかもしれません。
ですが、なかには悪意なく、自分でも知らないうちに他者の作品をマネてしまったという場合もあります。だからと言って罪がないかといえば違い、著作権などが法によって定められている以上、故意か偶然かは関係ありません。
しかし、ひとによっては、やっと芽が出たと思ったら、展示した作品が盗作扱いされて作家人生が終わってしまうという悲惨なケースもあります。もはや、専門外だからといって「むずかしくてわからない」では済まされません。
ですから、これからは作家も、著作権など創作するうえで必要なルールを、自分でしっかりと学ぶ必要があるのではないでしょうか。そして、ある程度は他者の作品を見て、自分と似たものがないか確認することも大事です。
創作活動に精を出すことも大切ですが、仕事とする以上は社会でうまくやっていかなければなりません。また、作品を見る人々も、意味のない誹謗中傷にくわわらないため、正しい知識をつけなければならないでしょう。