盗作とオリジナルの境界とは?~様々な手法から知る作品への眼差し~

近年、さまざまな世界で話題になっている盗作・パクリと言った問題。他人の著作物を模倣するのは良いことではない…だれもがそういった認識は持っているでしょう。しかし、その一方で境界線が微妙でわかり辛いのも事実です。 - 盗作騒ぎをなくす方法を考える

盗作騒ぎをなくす方法を考える

ひとつ残らず明らかにすれば問題はない
盗作を防ぐため、そして無駄に盗作と疑われないためにも、新たなルールが必要になってきているように思います。解決する方法はひとつではありませんが、特に効果的なものといえば、やはり「出典の明記」に限るでしょう。

現在、「出典」の明記といえば、論文など書物にかぎった話になります。ですが、これからの時代は書物だけでは不十分です。美術作品や映画、写真などについても、くわしく記して参考にしたものを明らかにするべきでしょう。

コラージュでつかった紙やボタンなどはもちろん、インスピレーションを受けた作品など参考になったものはすべて記載しなければなりません。映画などもエンディングロールで、参考にしたものを流すべきだと思います。

すべての素材や参考資料などが明らかになれば、誰も「盗作」とは言わないはずです。ただ、着想などを作品ごとに載せるのは大変なので、展示会場のどこかにまとめて記したものを置いておくといいかもしれません。

また、もととしたものがはっきりすることで、「着想を得た」のか「アイディア」を盗んだのか、すぐに判断できます。かなりの労力が必要になりますが、今よりもずっと「盗作」の疑いはなくなり、盗用する人も減るはずです。

観衆が審査すれば万事解決!?

盗作問題をなくすためには、出来上がった作品を、人々が直接審査するのが一番いいでしょう。あらかじめ観衆がチェックして認めたのなら、あとから疑惑の声があがっても、トラブルに発展することはなくなるはずです。

一般の人々が世にでる前に審査する
どれほどたくさんのルールを作ろうと、人々に正しい知識をつけようと、完全に盗作問題がなくなることはありません。なぜなら盗作問題の原因としてあるのは、作る側と見る側の、作品にたいする認識の差だからです。

つまり、疑惑もふくめた盗作問題の解決には、互いの認識のズレをなくさなければなりません。しかし、人それぞれ育った環境ももっている知識も異なるのが当たり前であり、統一するのははっきりいって不可能でしょう。

ですが、感性が統一できないからといって、解決できないわけではありません。もちろん、完全になくすというのは無理ですが、限りなくゼロに近い状態にはできるでしょう。その「ゼロに近くする方法」とはみんなで決めることです。

作品が世にでる前に、他の作品のパクリかどうかを、一般の人々が審査できるようにします。ネットで投票サイトなどをつくり、観衆が様々な情報を集めることで、パクリかどうか審議するようになれば、問題は減るでしょう。

ただ、盗作問題自体は解決しますが、いわれのない非難や言いがかりも増えると考えられます。ですから、上記のような方法をおこなうためには、やはり人々が創作についての正しい知識を、ある程度つける必要があるでしょう。