盗作とオリジナルの境界とは?~様々な手法から知る作品への眼差し~

近年、さまざまな世界で話題になっている盗作・パクリと言った問題。他人の著作物を模倣するのは良いことではない…だれもがそういった認識は持っているでしょう。しかし、その一方で境界線が微妙でわかり辛いのも事実です。 - 完全なるオリジナルは創造できるか!?

完全なるオリジナルは創造できるか!?

現代でオリジナル作品をつくるのはきわめて難しい
世の中で盗作問題が騒がれている現代だからこそ、究極の問いをするべきでしょう。ずばり「完全なるオリジナル作品」というものは現代に存在するか、です。結論からいうと、かぎりなく0に近いと考えられます。

なぜなら美術、音楽、ダンスをはじめ、世の「作品」と呼ばれるもののほとんどに長い歴史と確立された技法があるからです。そして、プロを目指す方の大半が、それらを学ぶことで自らの才能を開花させていきます。

ようするに、実力をつける上でどうしても、今までに作られた作品の影響を受けざるを得えないということです。くわえてインターネットが普及したいま、一切の情報を遮断した状態を作り出すのは不可能といって過言ではありません。

万が一、生まれてからなにひとつ外部の情報を得ずに創作活動をはじめたとしても、オリジナルにはならないでしょう。まだ「作品」と呼ばれるものがなかった時代に作品を作った人たちと、同じ道をたどることになるからです。

人の思考というものは、多少の違いはあれど基本は違いません。しかも、科学技術の差はあれど、根本的な生活や快楽は同じものです。つまり、地球という星で人として生きているかぎり、オリジナルは不可能に近いと考えられます。