盗作とオリジナルの境界とは?~様々な手法から知る作品への眼差し~

近年、さまざまな世界で話題になっている盗作・パクリと言った問題。他人の著作物を模倣するのは良いことではない…だれもがそういった認識は持っているでしょう。しかし、その一方で境界線が微妙でわかり辛いのも事実です。 - 尊敬なしには生まれない「トリビュート」

尊敬なしには生まれない「トリビュート」

「カバー」と「トリビュート」はどう違う?
オマージュに近い考えのもと行われる手法に「トリビュート」というものがあります。通常、音楽ジャンルのみにつかわれる方法で、たいていはトリビュート・アルバムという形をとり、数多くのミュージシャンが参加するようです。

やっていることは、いわゆる「カバー」と同じで、アルバムに参加したミュージシャンたちが名曲を自分たちで演奏し歌っています。正直、カバーとトリビュートの違いはあいまいで、明確な定義があるわけでもありません。

強いていえば、トリビュートの方がカバーもとであるミュージシャンに捧げる、という傾向が強いです。ですから、生誕何周年などを記念して出されることもあり、亡くなったミュージシャンへの追悼の意で作られるものもあります。

つまり「単に好きだから」とか「売れていた曲だから」という理由ではなく、オマージュのようにもともとの作者にたいする敬意の念があるということです。ただ、上っ面だけのトリビュート・アルバムもあり、すべてとは言えません。

原作が明らかになっているという点では「引用」に近く、自分たちの作品に取り入れるのではなく、すでにある作品を編曲するという点で「パロディ」とも似ています。そして上記のような手法であるため「盗作」とはみなされません。