盗作とオリジナルの境界とは?~様々な手法から知る作品への眼差し~

近年、さまざまな世界で話題になっている盗作・パクリと言った問題。他人の著作物を模倣するのは良いことではない…だれもがそういった認識は持っているでしょう。しかし、その一方で境界線が微妙でわかり辛いのも事実です。 - ユニークな模倣、手法その2「パロディ」

ユニークな模倣、手法その2「パロディ」

マネだと気づかれることが前提?パロディが意図するところ
他人の作風や作品をにせる多くの手法のなかで、もっとも「マネること」自体に焦点をあてたものが「パロディ」です。オマージュなどとは違い、敬意からくる模倣ではない場合もあり、多くはユーモラスな表現としてつかわれます。

文学や漫画など、ジャンルによってパロディの意味するところは違います。ただ、大まかには「風刺やからかいを目的に、既存の作品の一部を改変して模倣したもの」と言えるでしょう。模倣されるものは、たいてい有名なものです。

基本的にパロディは、作品をみた人々が「マネ」とわかることが大前提としてなければいけません。そして、元の作品からの改変具合や、改変によって生じる痛烈な皮肉から、作者が伝えたいことを表現し、人々に伝えます。

つまり、作者や作品への敬意から作ったというよりは、「マネる」という行為によって見込める効果を狙ったものです。もちろん敬意をもって行う人もいますが、目的にあっているという理由だけでつかうことも珍しくありません。

ただし「パロディ」は大前提からもわかるとおり、知識を共有する人を対象とした、内輪向けの表現方法です。「マネている」と理解されることが条件にふくまれている時点で、盗作とは考え方も目的も違うものと言えるでしょう。